年表で振り返るWEBの進化(1975~2016年)

今やインターネットというものを当たり前のように使い、当たり前のように情報収集できる時代となりました。

ITエンジニアという職業もその歴史を通じて進化を遂げてきました。
2016年、IT人材白書が発表した日本のITエンジニアの勤労者数は84.1万人と記されています。
私もその中の一人として、日々勉強に励んでおります。

インターネットが日本で普及し始めたのは2000年のブロードバンド開通からですので、その歴史はまだまだ浅いのですが、この17年間で技術の進化やトレンドの変化が急速に進行しています。
私は職業としては約11年になりますが、WEBに出会ってからは17年以上にのぼります。

今回はそのWEBの歴史を振り返りながら、どうやって進化してきたのか?技術の発展や企業がしてきたことをご紹介したいと思います。

西暦 IT業界
1975年

Microsoftが創業
Windowsの生みの親。全てはここから始まりました。

1976年

Appleが創業
何気にMicrsoftと1年差。今となっては時価総額世界一の大企業になりました。

1982年

Adobeが創業
WEBデザイナーご用達、PhotoshopやIllustratorを作った会社。
以上、3社がなかったら今の世界はないと言っても過言ではありません。

1985年

日本初の携帯電話が誕生
当時はショルダーバックのように肩にかけて持ちだすものでした。もちろん機能としては通話のみです。

1986年

Perlが誕生
これまでのプログラミング言語はコンパイルという処理が必要で、リアルタイムに動的な処理をすることが不可能でした。
そんな不満を解決するために誕生したのがPerl(CGI)でした。
インターネットが流行りだした2000年代も、アクセスカウンターやオリジナルの掲示板が流行りましたがほとんどがPerlで作られていました。

1989年

HTMLが誕生
開発された経緯は科学者同士の情報共有のためだとか。

1991年

World Wide Webが誕生
パソコンとパソコンを繋ぐクモの巣のようなネットワークが作られ、同時にHTTPという通信プロトコルが確立し、世界中から共通のドキュメントが見れるようになりました。

Pythonが誕生
WEBに特化していない言語なので、ロボットを動かすなどC言語に近いプログラミング言語です。
もちろんWEBプログラミング言語としてもまだまだ現役で、かの有名なDropboxやInstagramもPythonで開発されています。

1992年

日本で最初のホームページが公開される
このサイトです。当時は文字だけだったそうです。

1993年

ブラウザ「Mosaic」が誕生
画像が表示できるということで世界的に広まったWEBブラウザです。
Internet ExplorerはこのMosaicを元に作られたそうです。

1994年

ブラウザ「Netscape Navigator」が誕生
このブラウザが、先陣を切ってWEB業界を盛り上げたといっても過言ではないです。
当時はネスケなんて呼ばれてました。

CSSが誕生
WEBデザインという定義が、CSS(Cascading Style Sheets)によって作られました。

PHPが誕生
コードでHTMLを作るのでは無く、HTMLの中にコードを埋め込めば、冗長なprint文も不要になるという発想で作られたのがPHPです。
現在は普及率No.1のWEBプログラミング言語です。フレームワークも多種多彩にそろっています。

1995年

ブラウザ「Internet Explorer」が誕生
革命的なOS Windows95にインストールされたブラウザ。
パソコンの爆発的な普及で、必然的にIEの利用者が増えました。

Javascriptが誕生
現在革命的な進化を遂げたJavascriptはネットスケープが開発したもので、当時、Micrsoftとネットスケープの仲が悪かったようで互換性が全くなく、当時はコーダー泣かせな仕様だったと思います。

PHSが誕生
当時は通話専用の携帯電話として普及しました。
携帯電話との相互通話が不可能だったり、電波が受信しにくいという制限があったそうな。

1996年

Yahoo!Japanサービス開始
インターネットと言ったらまずはヤフーから開く!そんな人は今でも多いのではないでしょうか。

ブラウザ「Opera」が誕生
1995年には開発できていたようですが、リリースはこの年になりました。
とにかく動作が軽い!必要最低限の機能で高速化をはかったようです。

Javaアプレットが登場
ブラウザでJavaが動くということで、インタラクティブなゲームが出来たりと注目されました。
デメリットはとにかく重い…。後のFlashが爆速であるため、あっという間に追い越されました。

1997年

Flashの登場
グラフィカルなアニメーションが作れるということで一躍有名になったFlash。
FlashができないとWEBデザイナーにはなれないと言われるほど、当時はWEB業界の花形職になっていました。
今ではほぼ見なくなりましたが、WEB業界に一風吹かせたことは間違いありません。

Dreamweaverの登場
フロントのコーディングツールと言ったらコレ。
当時はMacromediaが開発し、現在はAdobeに買収されています。

1998年

Googleが創業
意外と後発のGoogle。後にインターネットの主導権を握るほど大きくなる。

Appleから「iMac」をリリース
Appleの主軸となるパーソナルコンピュータが登場。
ここからiPodやiPhoneなど商品名に「i」を冠するネーミングの火付け役となります。

1999年

2ちゃんねる開設
言わずと知れた匿名掲示板。いろいろと世間を騒がせてきました。

2000年

光ファイバーやADSLの技術が始まる
日本でも「ブロードバンド」という言葉が広まる年でしたね。
これまではダイヤルアップはISDNという通信方式が主流で、画像1枚開くのにも10秒以上かかっていた時代でした。
インターネットカフェという業態が始まったのもこの頃です。

ジオシティーズ(無料レンタルサーバ)が開始
ジオシティーズと合併したYahoo!JAPANは、個人向けのレンタルサーバを開始。
ホームページを作ってみたい!という個人の欲求を次々と叶えました。
デザインをもっと良くしたいというニーズが多く、画像の素材サイトなるものが次々と誕生しました。

2001年

Wikipediaプロジェクト始動
今でも現役のWikipedia、非営利団体とはいえいつまで存在できるのか。

Movable Typeが誕生
日本のブログブーム火付け役となったMovable Type。
オープンソースではあるものの、Perlで作られているので上級者向きでした。

2002年

ブラウザ「Safari」が誕生
Macユーザーをメインに広まったブラウザです。

2003年

Skypeが誕生
電話のように無料で通話し放題。当時は革命的なアプリでした。

ワードプレスが誕生
この頃、WEBサイトのCMS化が進み、ブログだけではなくECサイトなどもワードプレスで実装されました。
PHPで作られており、プラグインも作りやすいのですぐさまMovable Typeを抜きました。

2004年

Facebookが誕生
何気に日本で流行ったmixiもFacebookと同い年なんです。

ブラウザ「Firefox」が誕生
Mozillaが開発したWEB開発者向けのブラウザです。

2005年

YouTubeが誕生
新しいネットメディアの誕生、といったところでしょうか。
翌年2006年にGoogleが16億5000万ドルで買収しています。

Googleマップが誕生
GoogleはAjax(非同期通信)でGoogleマップをリリースしました。
見放されていたJavascriptは、大きく見直す機会となりました。

Prototype.jsの誕生
Javascriptを効率的にプログラミングできるライブラリが誕生。Ajaxの機能も収められており、普及を加速させた。

バージョン管理システム「Git」が誕生
1つのプロジェクトを複数人で開発する場合、データの保安性を向上するためにつくられたバージョン管理システムです。
今ではこれが使えないとエンジニアとして仕事にならないです。

2006年

Twitterが創業
140文字でコミュニケーションする人気のSNS。開発言語はJavaです。

2007年

iPhoneが誕生
全世界の常識を変えたiPhoneのリリースです。
ジョブズのプレゼンは有名ですね。

2008年

Appleが「App Store」を開始
スマホアプリという新しい市場がスタートしました。

Androidが誕生
iPhoneを追いかけるようにAndroid端末がリリースされました。

ブラウザ「Crhome」が誕生
Googleが開発した新しいブラウザ、今では世界一のシェアとなりました。

2009年

Twitterブーム到来
3年前に提供開始されたTwitterの利用者数が、2009年に急増しました。

2010年

Appleから「iPad」がリリース
販売台数が3ヶ月弱で300万台を突破、さらに9ヵ国で販売開始へ。

jQueryが誕生
日本でも一躍有名となったJavascriptライブラリ。多くのサンプルライブラリに採用された。今でも現役である。

2011年

「LINE」サービス開始
仕事でもプライベートでもなくてはならない存在となった連絡ツール。
この年、スティーブ・ジョブズ氏が逝去しました。

CSS3が誕生
新しいCSSではなく、便利な仕様が増えたCSSとして登場しました。今まで画像を準備しなければいけなかったデザインも、CSSのみで再現できることが増えました。CSS3はアニメーションも可能にしています。

Bootstrapが誕生
CSS3の誕生でメディアクエリという技術ができ、画面サイズによってレイアウトを変更するということが可能になりました。その機能をさらに便利にするCSSフレームワークがBootstrapです。あらかじめ用意されたクラスを定義することで自動的にレスポンシブコーディングが可能になりました。

2012年

Appleから「iPhone5」がリリース
ジョブズ氏が亡くなってから初めてのApple製品の登場です。

2013年

iPhoneドコモ参入
iPhoneの普及をさらに加速させたドコモの参入。
この頃からレスポンシブコーディングが当たり前になり、様々なデバイスへの対応がコーダーの頭を悩ませていた。

2014年

HTML5が誕生
HTMLの5回目に当たる大幅な改定版が登場。動画などのマルチメディアも簡単に読み込めるようになりました。CSS3との併用でさらにできることが増えました。

FacebookがWhatsappとOculus VRを買収
Whatsapp(メッセージング・サービス)、4月にOculus VR(ヘッドマウント・ディスプレイ)を買収。買収金額は190億ドルと21億ドルで、史上最高額の買収案件となった。

2015年

2015年問題
マイナンバー制度に伴い、サービス提供側のシステム改修にあたって、現在の試算だと2015年にかけてSE(システムエンジニア)の不足が起こると言われています。

2016年

モバイルOSのシェアはAndroidがNo.1
iOSかと思いきや世界的にみるとAndroidのほうが多いようです。
ちなみに日本ではiOSがスマホシェア全体の66%という結果になりました。

今回はWEBエンジニア目線で、特にフロントよりの方に向けて書いてみました。
特に注目したい部分はブラウザは多種多彩にありWEB標準が定まっておらずシェアも分散されていたので、2000年代のコーダーはそれぞれのブラウザに対応させるために四苦八苦しました。
IE6が全盛期だった時代はおそらく皆さん共感を持たれるのではないでしょうか?それに比べたら今は楽になったものです。

ちなみに私がWEBに興味を持ったのはFlashが誕生してからでした。せっかく覚えたFlashやActionscriptも、今となっては使うことがありません。
昨日まで使えた技術が、今日使えなくなる可能性があるので、日々新しい技術の習得がこの業界で生き残っていく秘訣だと思います。